
突然ですが、一つ質問させてください。
孫正義さんは、ソフトバンクを解約した人のことを気にすると思いますか?
「そんなわけない」と思いますよね。あれだけの規模の経営者が、1件1件の解約を気にして落ち込んでいたら、事業は成り立ちません。解約者のケアをするのは現場スタッフの役割であって、社長のやるべきことはもっと大きな視点で会社を動かすことです。
はじめまして。才能起業®スクール代表のつぐみです。私は現在、月商1000万を下回ることがほぼなくなった状態でビジネスを続けています。
今日はちょっとグサグサくるかもしれない話をします。でも、早く結果を出してほしいから言います。愛情があるからこそ、言います。
一つお願いがあります。グサグサきたとしても、それを「つぐみさんに言われた」という怒りや傷つきに変えないでほしいんです。むしろ、「よし、やってやるぞ」というエネルギーに変えてほしい。 そのために、あえて言います。
「経営者・オーナー・社長になろうとしている人が、なぜ小学生でも気にしないようなことで悩んでいるんだろう?」
これが、私がずっとモヤモヤし続けていたことです。
「LINEのブロック数」が気になるということの意味
具体的に聞きます。
あなたは今、こんなことを気にしていませんか?
- 公式LINEのブロック数が増えると落ち込む
- 投稿への反応が少ないと「嫌われたのかな」と考える
- 気になる発信者の投稿を見ると「通知が届いてバレたらどうしよう」と不安になる
- 先生に質問したら「こんなこと聞くんだ」と思われる気がして聞けない
- 発信で本音を言いたいけど、批判されたら怖い
全部、分かります。人間だから、そういう気持ちは当然あります。
でも、ここで「孫さんの話」に戻ります。
LINEのブロックは、ビジネスで言えば「解約」と同じです。 孫さんが解約件数を気にしないのと同じように、私たちも「去る人」ばかりに意識を向けていてはいけません。
どれだけ素晴らしいサービスを作っても、解約する人は必ず出てきます。スマホを持つほぼ全員が使っているキャリアでも、乗り換える人はいます。それは、事業の本質的な価値とは別の話です。
孫さんがやるべきことは、解約者を追いかけることではなく、新しい人に来てもらうことと、会社全体の方向性を決めることです。
私たちも同じです。ブロックした人を追いかける時間があるなら、その時間を「まだ出会えていないお客様に届く発信」に使う方が、何百倍も意味があります。
月100万を目指す人が「小学生のグループのモヤモヤ」を抱えている現実
先ほどの孫さんの話は、規模感が違いすぎると感じた方もいるかもしれません。では、もう少し身近な話をします。
私がよく見かけるのが、こういった悩みです。
「スクールで、こんな質問したらレベルが低いって思われるかな」
「リサーチしたい発信者さんのSNSを見ていたら、フォローしてるのがバレるかも」
「コメントしたいけど、なんか変に思われそうで、できない」
正直に言います。これは、小学校や中学校のグループで「誰かに嫌われたくない」と悩んでいる思春期の子と、構造がまったく同じです。
私は起業初期のメンタル状態を「14〜15歳の思春期の少女と同じ」と表現することがあります。それは批判ではなく、まったく新しい世界に飛び込んだことで、大人の精神が一時的に不安定になるのは自然なことだからです。
でも、そこで止まってはいけない。
あなたが今やろうとしていることは、月100万、月200万、あるいはそれ以上を自分の力で稼ぐことですよね。フリーランスとして、経営者として、自分の判断でビジネスを動かすことですよね。
それをしようとしている人が、「コメントしたら変に思われるかな」と悩んでいる。このギャップを、自分でどう感じますか?
繊細であることは悪くない。でも、その繊細さをどこに向けるかは、自分でコントロールできます。
「自分が一番信用できない存在」になっていませんか
ここからが、今日一番グサグサくるかもしれない話です。
他人を信じられない、先生の言っていることが本当に正しいのか不安、環境が合っているのかどうか分からない——そういう状態になっている方に、一つ聞いてほしいことがあります。
あなた自身は、自分との約束を守れていますか?
「毎日発信する」と決めたのに、止まっていませんか。「先生に言われたことを実践する」と決めたのに、できていないことが積み重なっていませんか。「この環境で頑張る」と決めたのに、他の情報を見ながら揺らいでいませんか。
もしそうなら、あなたが「一番信用できない存在」は他人ではなく、自分自身です。
自分との約束を守れていない人は、他人を信じることもできません。 なぜなら、「信じる」という行為には、「自分がちゃんとやった上で、それでも思うような結果が出ない」という土台が必要だからです。
言われたことをやっていない、行動していない——なのに「なぜうまくいかないんだろう」「この環境が合っていないのかも」と思ってしまう。これが、多くの起業初期の女性が陥っているパターンです。
厳しいことを言っているように聞こえるかもしれませんが、これは裏返せばシンプルなことです。自分との約束を一つずつ守っていくことが、「ブレない軸」の正体です。
大きな軸など、最初からあるわけではありません。小さな約束を守り続けることで、少しずつ固まっていくものです。
「合わなかった」は逃げているサイン
もう一つ、関連してお伝えしたいことがあります。
環境を変えることや、方向を見直すことが必要なケースも確かにあります。でも多くの場合、「もうちょっとで芽が出るタイミングで、しんどいから逃げている」のに、それを「合わなかった」と言い換えて自分を守ってしまっているケースがとても多い。
反応のないSNSを更新し続けることがしんどい。先生に「できていません」と正直に言うのが怖い。思うように進んでいない自分を認めたくない。そういう「しんどさからの逃避」を、「方向性を変える」「環境を変える」という前向きな言葉で包んでしまう。
本人は逃げているとは思っていません。でも客観的に見ると、あともう少しで結果が出るタイミングで、自分でチャンスを手放しているんです。
だから私はよく言うんですが、「この環境が合わないのかも」と思い始めた時こそ、一度立ち止まって聞いてみてほしいことがあります。
「自分は、言われたことを全部やり切ったか?」
全部やり切った上での「合わない」ならば、それは本当の判断です。でも、やり切っていないうちの「合わない」は、ほとんどの場合、しんどさから目を背けているだけです。
では、「経営者マインド」って何? 具体的な3つの問い
「経営者マインドを持ちなさい」と言われても、漠然としていて分かりにくいと思います。私なりに、具体的な「問い」に変換してみます。
問い①「この悩みは、5年後の自分には関係あるか?」
LINEのブロック数、コメントへの反応、誰かに変に思われること——5年後の自分が聞いたら、「そんなことで悩んでたの?」と思うことかどうかを一度考えてみてください。
経営者は、5年後・10年後の会社の姿を考えて今の判断をします。目の前の小さなモヤモヤに引きずられている時間は、未来のビジョンから逆算すると、かなり「もったいない時間」です。
問い②「これは、社長がすることか、スタッフがすることか?」
ブロックを気にして落ち込む → スタッフの仕事(個別対応)
新しいお客様に届く発信を考える → 社長の仕事
自分が今やっていることが、どちらの仕事かを意識するだけで、動ける範囲が広がります。
問い③「この悩みは、プライドが原因ではないか?」
「コメントしたら変に思われる」「質問したらレベルが低いと思われる」——これ、よく見ると全部、「自分がカッコ悪く見えること」への恐れです。
カッコ悪く見えることへの恐れ=プライド、です。
私自身はプライドがほとんどないタイプです。分からなければすぐ聞く。助けてほしければ助けてと言う。カッコ悪くても、それが前進につながるならやる。「カッコつけていられる範囲でしか、成果は出ない」というのが、私の実感です。
「覚悟を決めた」と言うのに、なぜ動けないのか
「覚悟を決めました」という言葉、よく聞きます。でも私は正直に言うと、ほとんどの人の「覚悟」は、まだ本物じゃないと感じています。これも批判ではなく、そういう状態だということを自覚してほしいからこそ言います。
覚悟があれば、「本業が忙しくて」という言葉は出てきません。子育て中でも、年収1億を達成しているお母さん経営者がたくさんいます。「子どもがいるから」という言葉は、本人が思っている以上に言い訳として聞こえてしまいます。
これ、子育てを否定しているわけでは全然ありません。ただ、「〇〇だから無理」という言葉が出てくるとき、それは覚悟が足りていないサインかもしれない、ということです。
じゃあ、覚悟がなかったらダメなのか。そんなことはありません。
自分の覚悟の大きさに、正直でいればいいだけです。
「私の覚悟はこのくらい。だからこのくらいの結果しか今は出ない」と認識できていれば、自分に失望する必要もないし、環境のせいにする必要もない。問題は、大きな覚悟を「宣言した気になっている」のに、行動がそれに伴っていないときです。
覚悟を決めたと思っているから、できていない自分に傷つく。続かない自分に失望する。でも、「まだ覚悟はそこまで大きくなかった」と認めれば、自分を責める必要がなくなります。そして、今の自分の覚悟に見合った努力を、ちゃんとすることができるようになります。
「ちゃんとやる」ではなく「必死でやる」
もう一つ、覚悟と行動に関連して伝えたいことがあります。
「ちゃんとやる」と「必死でやる」は、似ているようで全然違います。
「ちゃんと」は、丁寧に・きれいに・整えてやる、というニュアンスです。取り繕う方向に向かいます。「必死」は、泥だらけでも這いずり回ってでもゴールに向かうという、ある種のダサさを含んでいます。
「ちゃんとやっているのに結果が出ない」という人は、もしかしたらちゃんとやりすぎているのかもしれません。 きれいにやろうとするあまり、ちょっとカッコ悪い一手が打てなくなっている。
少年漫画のがむしゃらさ、泥だらけになりながらゴールに向かう感じ——それが、ビジネスでも本当に必要な場面があります。女性起業家さんは特に「きちんと見せたい」という意識が強いので、この必死さが出せないまま行き詰まってしまうことがあります。
繊細さは「武器」になる。でも場所を選ぶ
繊細であること、感受性が豊かであること、人の気持ちを汲み取れること——これは女性起業家にとって、本当に大きな武器になります。
お客様が言葉にできていない悩みを察知できる。ちょっとした変化に気づいてあげられる。相手の立場に立って考えられる。これは、ビジネスにおいて間違いなく強みです。
ただ、その繊細さを、ビジネスを縮める方向に使ってはいけないんです。
「コメントしたら変に思われる」に使うのではなく、「このお客様は今どんな気持ちで悩んでいるだろう」に使う。「LINEをブロックされた」に使うのではなく、「まだ届いていない人に、どんな言葉で届けようか」に使う。
同じ繊細さを、同じ量で持っていても、どこに向けるかで成果は全然違います。
あなたの繊細さは、消す必要はありません。ただ、向ける場所を変えてください。
プライドのなさが、私のビジネスを動かしてきた
私自身のことを少し話すと、私はプライドがほとんどないタイプです。
自分で言うのも変ですが、「分かりません」がすぐ言えます。「助けてください」が言えます。うまくいっていない時に「うまくいっていません」と正直に言えます。これは、高校時代の部活経験が大きかったと思っています。
全国レベルの部活で、先輩に厳しく怒られることも日常でした。同期や後輩に本気でダメ出しし合う関係も経験してきました。そこで、「注意してもらえることはありがたいこと」「思ったことは言わないといけない」という感覚が、体に染み付いていきました。
だから起業してからも、先生に言われたことに「でも」と言わずに動けた。恥ずかしいことでも、それが前進につながるならやれた。結果として、今の状態につながっています。
そういう経験がない方は、悲観しないでください。初めてそれを体で覚えるのが、今のビジネスというだけです。 プライドを手放すこと、ダサくても一手打つこと——この経験は、ビジネスが終わった後も、次の何かに挑戦するときに必ず活きます。
まとめ|経営者マインドは、日々の3つの問いで育てていく
今日の内容を振り返ります。
- LINEのブロックは「解約」と同じ|孫さんが解約件数を気にしないように、去る人より新しい出会いに集中する
- 月100万を目指す人が思春期の少女と同じ悩みを持っている|繊細さは悪くないが、向ける場所を変える
- 自分が一番信用できない存在になっていないか|言われたことをやっていないのに環境のせいにしていないか
- 「合わなかった」はしんどさからの逃避かもしれない|やり切った上での判断かどうかを問う
- 覚悟の大きさに正直でいる|「覚悟した気になっている」のに動けないのが一番しんどい
- 繊細さは武器。でも向ける場所を変える|自分への恐れではなく、お客様への共感に使う
経営者マインドは、急に身につくものではありません。でも、今日紹介した3つの問いを日々の習慣にするだけで、だいぶ変わります。
問い①「この悩みは、5年後の自分に関係あるか?」
問い②「これは、社長がすることか、スタッフがすることか?」
問い③「この悩みは、プライドが原因ではないか?」
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