なぜあの起業家にはファンがつくのか|物語で選ばれる「ストーリーブランディング」の作り方

「同じようなサービスを提供しているはずなのに、なぜかあの起業家さんにだけ、熱いファンがたくさんついている」
「実績も、私と大きく変わらないはずなのに、なぜかあの人だけが選ばれ続けている」

――そんな不思議を、SNSを見ながら感じたこと、ありませんか?

はじめまして。才能起業®スクール代表のつぐみです。

私は公務員から起業し、現在は年商億を超える事業を運営しながら、これまで100名以上の女性起業家さんのブランディングを伴走してきました。

たくさんの起業家さんを見てきた中で、確信していることがあります。

それは、ファンがつく人と、つかない人を分けているのは、実績でも情報量でもなく、"物語"がそこにあるかどうかだということ。

もっと言えば、人はサービスに惹かれるのではなく、その人の"物語"に惹かれるんです。

この記事では、私自身が「ただの起業コンサル」から「キラキラ起業で失敗した女性の最後の砦」というポジションに辿り着き、月商1000万を突破したそのプロセスも交えながら、女性起業家さんが今日から実践できるストーリーブランディングの作り方をお伝えします。

人はサービスではなく「物語」でファンになる

そもそも、なぜ物語がそんなに重要なのでしょうか。

コンサル・コーチ・カウンセラーのような無形サービスは、"受けてみるまで中身が分からない"という宿命があります。だからお客様は、「何を提供しているか」ではなく、「誰から受けるか」で選ぶしかない。

そして、その「誰から受けるか」を決めているのが、あなたの物語なんです。

たとえば、あなたが「起業したいけれど自信がない」と悩んでいるとして、A先生とB先生、どちらのセッションを受けたいと思いますか?

  • A先生:「私は10年のキャリアと数百人の指導実績を持つプロフェッショナルです」
  • B先生:「私は元・専業主婦でした。旦那の給料に頼りきりで、自分の名前で稼げないことが本当に悔しくて。同じ悔しさを味わっている女性の背中を、押したくてこの仕事をしています」

――どちらに、心が動きましたか?

もちろん、A先生も素晴らしい先生かもしれません。でも、B先生の言葉には「あ、この人は私の気持ちを分かってくれる」という体温があります。

これが、ストーリーの力です。人は「実績」ではなく「体温」でファンになる。もっと正確に言うと、「私と同じ痛みを知っている人」に、深く共感してついていくものなんです。

ストーリーは"作る"のではなく、"棚卸しして見つける"もの

「ストーリーが大事なのは分かった。でも、私にはドラマチックな物語なんてない……」

こう感じた方、多いと思います。でも、それは大きな誤解です。

ストーリーは、映画のように"作る"ものではありません。あなたの中にすでに眠っているものを、"棚卸しして見つけ出す"もの。ここを間違えると、いくら考えても浮かんでこないし、無理やり作ろうとしても嘘くさくなります。

ストーリーの材料は「痛み・気づき・行動」の3点セット

具体的に、あなたの過去を3つの視点で棚卸ししてみてください。

  • 痛み:あなたが人生で本気で悩んだこと・悔しかったこと・悲しかったこと
  • 気づき:その悩みの中で、あなたが見つけた"答え"や"新しい価値観"
  • 行動:その気づきをもとに、あなたが起こした行動・変化

この3つが揃うと、それだけで人の心を動かす物語になります。ドラマチックな展開である必要はまったくありません。「小さな痛み」でも、その分だけ深く共感されます。

  • 育児で孤独を感じたこと
  • 職場で自分の意見が言えなかったこと
  • 「私なんて」と自分を責め続けていた時期
  • 資格を取っても仕事にならなかった悔しさ
  • 家族に理解されなかった寂しさ

これらは全部、あなたにしか語れないストーリーの材料です。

私が「キラキラ起業で失敗した人の最後の砦」に辿り着くまで

抽象論だけだとイメージが湧きにくいと思うので、私自身の話を少しさせてください。ここに、女性起業家さんが物語を見つけていくヒントがすべて詰まっていると思っています。

「痛み」の話|公務員として感じていた、収入と時間の"見えない天井"

起業する前、私は小学校で子どもたちに教える、一人の公務員でした。

大好きな仕事でした。でも、正直に言うと、収入の天井、時間の限界、「公務員だから」という立場の縛りに、じわじわと息苦しさを感じていたんです。

どれだけ頑張っても、給与体系はもう決まっている。子どもたちのために時間を使いたいのに、自分の時間はどんどんなくなっていく。「このままでいいのかな」という小さな違和感を、ずっと抱えたまま働いていました。

夜、ふと立ち止まったときに、私は本気で思いました。

「この"見えない天井"の中で、一生を終えるのは嫌だ」

この痛みが、私が独立を決意した、一番はじめの一歩でした。

「気づき」の話|"ビジネスがすごい人"と"教えるのが上手い人"は違う

起業してから、たくさんの女性起業家さんと向き合う中で、私はあることに気づきました。

「ビジネスがすごい人」と「教えるのが上手い人」は、まったく別物だということです。

自分でビジネスを成功させることと、それを他の人が再現できるように"教える"こと。この2つはまったく違うスキルなのに、業界の多くの起業スクールは、この違いを分けていません。

だから、「先生の言うとおりにやっても、私にはできない」と苦しんでいる女性起業家さんを、私はたくさん見てきました。

そしてもう一つ、私には強みがあることに気づきました。私は起業する前、小学校で子どもたちに教える仕事をしていた元・教師です。「教える」ことに関しては、10年以上、体で覚えてきた人間だったんです。

「私の役目は、"教えるプロ"がいなかったこの業界に、教えるプロとしての場所を作ることなのかもしれない」

そう気づいた瞬間、目の前がすっと開けました。

「行動」の話|「最後の砦」というコンセプトを掲げた瞬間、すべてが変わった

その気づきをもとに、私は自分のコンセプトを、こう定めました。

「キラキラ起業で失敗した女性の"最後の砦"」

自己投資でお金と時間を失ってきた人。他の起業塾で成果が出なかった人。「もう起業なんて向いてないかも」と諦めかけている人。――そういう女性たちの、最後にたどり着ける場所になる。

このストーリーを軸にした発信を始めてから、私の元には、こんなメッセージが日々届くようになりました。

  • 「他のスクールで結果が出なくて、最後にここに辿り着きました」
  • 「もっと早くつぐみさんに出会いたかった」
  • 「つぐみさんしかいない! そう思って申し込みました」

月商1000万を突破したのは、この物語が定まった前後でした。それまでの「ただの起業コンサル」だった頃とは、まったく別の景色が広がっていました。

私の物語は、ドラマチックでも劇的でもありません。「同じ地獄を見てきた」という一点で、同じ痛みを持つ人にだけ、深く届いた――ただそれだけです。

ストーリーは「1記事で完結」させない|信念は一生言い続ける

多くの女性起業家さんが誤解しているのが、「ストーリーは、一度プロフィール記事に書けば終わり」という考え方です。

これ、まったく違います。

ストーリーは、同じ信念を、形を変えて、一生言い続けるものです。

  • ある日はブログでストーリーを語る
  • ある日はインスタのリールで語る
  • ある日はメルマガのふとした一文に混ぜる
  • ある日はライブ配信で語る

角度も、切り取り方も、たとえも、その日その日で変わっていい。でも、根っこにある信念だけは、絶対にブレさせない。

私が5年以上、「教えるプロが足りない業界に、教えるプロを届けたい」「キラキラ起業で疲れた女性の最後の砦になりたい」と、同じことを言い続けているのはそのためです。

同じ信念を、100回、1000回、形を変えて言い続ける。ここまでやって、やっと「あの人の言うことは信頼できる」という土台が、お客様の心に育っていくんです。

実績が薄くても大丈夫|物語は「感情の厚み」で伝わる

「私、まだ実績もないから、語れるストーリーがないんです」

――大丈夫です。実績が薄くても、物語は成立します。

なぜなら、人が惹かれるのは"数字の大きさ"ではなく、"感情の厚み"だからです。

たとえば、こんな2つの表現を比べてみてください。

  • A:「私はセッションで20人の女性をサポートしました」
  • B:「初めて起業を決意したあの日、震える手でパソコンの前に座って、"私、本当にできるのかな"と何度も泣きました。同じように震えている女性の背中を、私はもう見過ごせないんです」

数字だけを見ればAのほうが実績ありげですが、心を動かすのは間違いなくBです。

感情の厚みは、実績の数では絶対に作れません。あなたが本気で感じた痛みと、そこで見つけた気づきの深さ――これが、物語の説得力を決めます。

だから、今すぐ大きな実績がなくても、まったく問題ありません。むしろ、「同じ痛みの現在進行形」を語れるあなただからこそ、届けられる読者層が、必ず存在します。

実際、才能起業®スクールの生徒さんからも、こんな声をいただいたことがあります。

「私がこれまで300万以上の自己投資をして、親にも借りたし、子どもの保険も解約したし……もうこれ以上稼げないのは本当に嫌だったんです」

これは、ある生徒さんが、入会を決めた理由として話してくださった言葉です。

ご本人にとっては辛い経験だったはずですが、この痛みのアウトプットがあったからこそ、私はその方の状況を深く理解できましたし、同じように苦しんできた別の女性たちにも、きっとこの言葉は届くはずです。

物語は、キラキラした成功だけでできているわけではありません。むしろ、痛みを正直に言葉にできる人ほど、同じ痛みを持つ人の心を動かせる――これは、生徒さんたちを見ていても、日々感じることです。

まとめ|あなただけの物語が、あなただけのファンを連れてくる

長い記事になりましたが、最後に大事なポイントを振り返ります。

  1. 人はサービスではなく「物語」でファンになる|"何を"より"誰から"で選ばれる
  2. ストーリーは"作る"のではなく"棚卸しして見つける"|痛み・気づき・行動の3点セット
  3. 信念は一生言い続ける|同じ物語を、形を変えて何度でも
  4. 実績より、感情の厚み|"数字"ではなく"痛みの深さ"が届く

そして――あなたの物語は、あなただけのものです。同業者が真似しようとしても、絶対に真似できません。だからこそ、物語が定まると、価格競争にも巻き込まれず、あなたにしか響かないファンが自然と集まってくるんです。

ファンに届くストーリーブランディングを実践したい方へ

とはいえ、「自分の物語を、どう言語化すればいいのか分からない」「自分では棚卸ししているつもりでも、当たり前すぎて価値に気づけない」というのが、正直なところですよね。

「同業者に埋もれない、自分だけの物語で選ばれたい」方は、私が公式LINEでお配りしている電子書籍 『ワタシの仕事の作りかた』 を活用してみてください。

私自身が公務員から独立して、どうやって自分の"仕事のかたち"を見つけていったのかを、包み隠さず綴っています。あなた自身の物語を掘り起こすためのヒントが、きっと見つかるはずです。

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