
「有益なことを発信しないといけない。でも、宣伝ばかりだとファンにならない。人間性も出さないといけない。……で、結局何をどこに発信すればいいの?」
これ、発信している女性起業家さんのほぼ全員が一度は悩むことです。
はじめまして。才能起業®スクール代表のつぐみです。
私は起業8年目で、自分なりのSNS発信の設計はできている方だと思っています。でも正直に言うと、「これでいいのか」「もっと良い使い方があるんじゃないか」という感覚はずっとあったんです。
その感覚がパチっとはまったのが、ある推し活の体験でした。
私が好きな舞台俳優さんのファンクラブ、月500円という破格の安さで入ったんです。入会したその日に会員限定のライブ配信があって、見ていたら驚くほど多くの人が投げ銭(課金)をしていました。
そのとき、「なぜこんなに安い月会費なのか」が一瞬で分かったんです。
低い参入障壁で入ってもらって、中でどんどん好きにさせて、好きになったら自然に課金していく。その流れが、ビジネスの教科書には書いていない"生きた形"で、目の前にありました。
今日は、私が推し活から学んだSNS発信の媒体使い分けと情報設計の考え方をお伝えします。
「何をどこに発信するか」で、ずっと悩んでいた
私はInstagram、ブログ、メルマガ、LINE、ライブ配信、そして最近は無料のオープンチャットコミュニティと、複数の媒体で発信しています。
起業8年目でも、「これはどこに出そう」「この媒体はどんなスタンスで使おう」を考え続けていました。
発信の悩みで一番多いのが、「バランス」の問題です。
- 有益なノウハウを出しすぎると、「無料で全部教えてもらったから、もういいや」になる
- 宣伝や募集ばかりだと、フォロワーが離れる
- 人間性や日常を出しすぎると、「この人、何の人?」になる
この三者のバランスを、ひとつのSNSでやろうとするから難しくなるんです。
答えは「一つの媒体で全部やろうとしない」ことでした。そして、その答えをくれたのが推し活の体験でした。
月500円のファンクラブで見た、天才的な情報設計
私が入ったその俳優さんのファンクラブ。YouTubeもInstagramもやっていますが、ファンクラブの中にしか載せていない情報があるんです。
特に印象的だったのが、「オフショット(ぐーたらしているところ)はファンクラブにしか載せない」という設計でした。
Instagramではキメキメな写真しか載っていない。でも、ファンクラブに入ると、素の姿が見られる。
これ、一見シンプルに見えますが、とても精密に計算されています。
- Instagram(外向け):キメキメな姿でブランドイメージを作る
- ファンクラブ(内向け):素の姿を見せて、ファンとの距離を縮める
この使い分けをすることで、「ファンクラブに入るからこそ見られるものがある」という価値が生まれます。500円という安さで入ってもらっても、中に入ったら「入ってよかった」という体験が待っている。だから課金する人が増える。
「無料で全部見られるより、内側に入った人だけが見られるものがある」という設計が、ファンをより深くするんです。
「外向け」と「内向け」を分けるだけで、発信が整理される
この体験から、私自身の発信を見直しました。
私がやっている使い分けを例として挙げると、こうなります。
外向け(誰でも見られる場所): Instagram、ブログ → ノウハウ・価値提供・実績・考え方を発信する
内向け(登録・参加した人だけ): 公式LINE、無料オープンチャットコミュニティ → 普段ワーキャーしている「少女な部分」や、外ではあまり出さない本音、コンテンツ動画など
ポイントは、「内側にしか見せないものを、ちゃんと作る」こと。LINEに登録したら自動で配信が届くだけ、という設計では、「LINEに登録する理由」が薄い。でも、「LINEに入ったからこそ見られる動画がある」「コミュニティに参加したからこそつながれる人がいる」という価値があると、登録のハードルをぐっと下げられます。
これ、ファンクラブが月500円という低い参入障壁で入ってもらって、中に入ったら充実したコンテンツで沼らせるのと、まったく同じ構造です。
「ギャップ」を見せる場所を設計する
もう一つ大事なことがあります。それは[/marker]「ギャップを見せる場所を作る」[/marker]こと。
外では「できる起業家」として見せていても、内側では「アイドルにキャーキャーしている自分」を見せてもいい。というか、見せた方がいい。
「完璧に見えていた人の、素の部分が見えた瞬間」に、人はグッと近く感じて、ファンになりやすいからです。
「でも、そんな素の部分を見せるの恥ずかしい」という気持ち、よく分かります。でも、そのためにわざわざ外に出す必要はありません。LINE登録してくれた人だけに見せれば十分。「内側に入ってくれた人への特典」として、自分の素の部分を見せる設計にすればいいんです。
「芸能人のSNS」より「ちょうど良い規模の推し」の方が参考になる
発信の参考にしようと、有名芸能人のSNSをチェックしている方もいると思います。でも実は、芸能人のSNSはあまり参考にならないんです。
理由は二つあります。
一つ目は、芸能人は写真が映えすぎていること。「存在が美しい」ので、そのまま参考にしても再現性がありません。
二つ目は、芸能人はもう認知されているから、新規集客をしていないこと。私たちが必要なのは、まだ自分を知らない人に出会ってもらい、少しずつ好きになってもらうための発信。芸能人はすでにそのフェーズを終えています。
一番参考になるのは、知名度がそこまで高くなくて、自分でSNSを使って新規のファンを増やしている人たちの発信です。
私でいえば、好きな舞台俳優さんや、アイドルの子たちのSNS活用が、ものすごくヒントになります。彼女たちは、まだ誰もが知っているスターではないから、SNSで地道にファンを増やしていく必要がある。だから、そのための工夫がリアルに詰まっています。
自分が好きな分野の「ちょうど良い規模の推し」のSNSを、「この人はどうやってファンとの関係を作っているんだろう?」という目で見てみる。これが、発信の設計を磨く一番の方法だと思っています。
今日から試してほしい、3つの整理
抽象的な話が続いたので、具体的な整理の仕方をお伝えします。
整理①|今使っている媒体の「役割」を一つ決める
例えば、こんな感じです。
- Instagram:新しい人との出会いの場(認知拡大)
- ブログ:信頼を積む場(価値提供・専門性)
- 公式LINE:ファンとの距離を縮める場(内向け・素の姿)
「全部の媒体で同じことをしない」という意識を持つだけで、発信が整理されます。
整理②|「外に出す情報」と「内側でしか見せない情報」を一つずつ決める
「外では出さないけど、LINEの中だけで話すこと」を一つ決めてみてください。ノウハウの動画でも、日常のワーキャーな話でも、何でもいい。「LINE登録してくれた人への特別感」が生まれます。
整理③|推し活の目線で、好きな発信者を「分析」してみる
「なんでこの人の発信が好きなんだろう?」「この投稿を見て、なんで欲しくなったんだろう?」を言語化してみる。ファンとしての感情を、ビジネス目線で言葉にするクセをつけると、発信の精度が上がっていきます。
まとめ|発信の教科書は、あなたの「推し活」の中にある
今日お伝えしたことを振り返ります。
- 「何をどこに発信するか」は、一つの媒体で全部やろうとしないことで解決する
- 「外向け」と「内向け」を分けることで、各媒体の役割が明確になる
- 「ギャップを見せる場所」を内側に作ることで、ファンとの距離が縮まる
- 芸能人より「ちょうど良い規模の推し」のSNSが、発信設計の最高の教材になる
発信に悩んでいる時間があるなら、好きなものに熱狂的に浸りに行ってみてください。その体験の中に、あなたの発信を変えるヒントが必ずあります。
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