「売上が上がってきた。次は何か新しいことも始めてみたい」
「ビジネスがうまくいき始めたから、違うジャンルにも挑戦したい」
「収益が出てきたので、実店舗やサロンも開いてみようかと考えている」
——この記事は、そんなことを考え始めている女性起業家さんにぜひ読んでいただきたい内容です。
はじめまして。才能起業®スクール代表のつぐみです。私は8年間、ビジネス一筋で続けてきました。その中で何度も見てきた光景があります。
バズって、売上が上がって、一気に拡大しようとした結果、消えていく人たちの姿です。
今日は、事業拡大で失敗しないための考え方——「自分の畑を出たら情弱に逆戻り」という鉄則と、「同じ畑で別の野菜を育てる」という拡大の考え方をお伝えします。
SNSで一瞬輝いた人が消えていく理由
この業界にいると、本当によく見る現象があります。
インスタがバズって、一気にフォロワーが増えて、売上も急上昇した。その人がしばらく経つと、気づかれないうちに投稿が止まっていた——。
「なぜそうなるのか」を考えると、多くの場合に共通するパターンが見えてきます。
突発的に売上が上がったとき、受け取れる器がない状態で一気に拡大しようとしてしまうことです。
宝くじが当たって不幸になる人がいます。5000万・1億円が当たったのに、受け取れる器がなくて変な使い方をして、破産したり人生が狂ってしまう人の話は聞いたことがあると思います。SNSビジネスでも、まったく同じことが起きています。
うまくいった時に何をするかで、その後が全部変わります。だからこそ、今日の話は「これからうまくいきたい人」だけでなく、「最近うまくいき始めた人」にこそ読んでほしい内容です。
「自分の畑を出たら、誰でも情弱に逆戻り」
事業拡大で一番やってはいけないことを、私はこう表現しています。
「自分の畑を出たら、情弱に逆戻り」
私で言えば、サロン経営を始めようとしたら、私はめちゃくちゃ情弱です。投資を始めようとしたら、めちゃくちゃ情弱です。今の自分のビジネスとは、まったく別の世界の話になるからです。
よくあるのが、SNSで活躍している人が資金を貯めていきなり実店舗を始めるパターンです。もちろん、センスがある方だったらうまくいくこともあります。でも多くの場合、自分がうまくいった場所での成功体験が、まったく違う分野でも通用すると勘違いしてしまうことで失敗が起きます。
「うまくいき始めた」という事実は、「何でもうまくいく」ということではありません。うまくいったのには理由があります。その理由は、「あなたがその畑で培ってきたもの」の上に成り立っています。その畑を出た瞬間に、その根拠がなくなります。
せっかく貯めた資金がパーになった、自信があったのに全然うまくいかなかった——こういう話が、この業界では本当によく起きています。
「同じ畑で、別の野菜を育てる」という考え方
では、事業を広げたい時、横展開したい時はどうすればいいか。
私が大切にしている考え方が、「同じ畑で育つ別の野菜を育てる」です。
全然違う畑に行くのではなく、今いる畑の中で新しいものを育てる。これが、手堅く事業を拡大するための鉄則です。
私の場合で具体的に言うと、「ネットで集客してビジネスを教える」というのが私の畑です。横展開するなら——
- 同じくネットで集客するビジネスの「少し違うバージョン」にする
- 同じネットの畑の中で、ジャンルを少しずらす
- 今のお客様層の「隣にいる層」に向けて展開してみる
- 今の事業で依頼が来ていることを横展開する
こういう動き方が、同じ畑の中での拡大です。
今の自分の強みや信頼が活きる範囲で広げていく。 畑が同じなら、これまで積み上げてきた実績・経験・人脈・信頼も、そのまま使えます。まったく違う畑に出てしまうと、これらが一切使えなくなります。
余裕がある時ほど、次の一手を打てるか
事業拡大の判断でもう一つ大事なことがあります。
「いつ次の一手を打つか」というタイミングの話です。
多くの人は、うまくいかなくなってから「何か変えなければ」と焦って動きます。でも、それでは遅い。新しい手を打つ余裕が、すでにない状態だからです。
私が大切にしているのは、「余裕がある時に次の一手を打つ」という考え方です。
これはシンプルに見えて、実は一番難しいことでもあります。なぜかというと、人は危機感がないと、焦らないと、行動しないからです。 余裕がある時ほど「今は安定しているから、まだいいか」となって、何も動かなくなる。でも本当は、余裕がある時こそ動くべきなんです。
具体的にどういうことか。私の場合で言うと——
今Instagramでの集客がうまくいっているうちに、飽和した時のために別のSNSも育て始めておく。チームがうまく回っている時に、もし急に抜けなければいけないメンバーが出てきた時のために、新しいメンバーの育成を始めておく。今の事業が伸びている時に、次の事業の種をまいておく。
うまくいっている時だからこそ、判断力も余裕もある状態で、次の手を打てます。 追い詰められてから動こうとすると、判断が狂いやすく、失敗するリスクが上がります。
以前、メンターのオフ会に参加した翌日に、新しい講座のアイデアを2つ思いついて、新しい事業の方向を1つ思いついて、新たな自己投資を1つ始めた——ということがありました。1日で4つのことを動かしたことになります。私以外の経営者さんたちも同じで、他の人が1ヶ月で1つやるようなことを、1日で4つ動かしてしまうというのが経営者のペース感です。
これは特別な才能があるからではありません。「次は何をすべきか」を常に考える習慣があるからです。売上的にも時間的にも余裕がある時に、エネルギーを注ぐべき次の方向を考え続ける。この習慣が、事業拡大の判断力を育てていきます。
拡大のタイミングを間違えると、余裕がない状態で新しいことを始めることになり、判断力も落ちて、失敗のリスクが上がります。今、余裕がある時こそ、次の野菜の種をまくタイミングです。
「負ける戦はしない」という私の経営スタイル
私自身のことを少し話させてください。
「こう見えて堅実に、賢く、手堅くやっていきたいタイプ」というのが私の経営スタイルです。派手に見えるかもしれませんが、実は負ける戦は絶対にしないという姿勢を一貫して持っています。
だからこそ、絶対に勝てる場所で戦う。
今の自分が強みを持っているのはどこか。今の自分が積み上げてきたものが活きるのはどこか。それが分かった上で、その延長線上に手を伸ばしていく。
これが、8年間ビジネスを続けてこられた一つの理由だと思っています。
もちろん、リスクを負うことが悪いわけではありません。新しいことに挑戦すること自体はいいことです。でも、リスクを負うなら、自分が勝てる確率が高い場所で負う方が賢い。勝てる確率が分からない、経験もない、情報もない場所でいきなりリスクを取るのは、単なる「無謀」になってしまいます。
事業拡大を考える前に確認したい3つのこと
「同じ畑で別の野菜を育てる」という原則を理解した上で、実際に拡大を考える時に確認してほしいことを3つお伝えします。
確認①「今の事業で培ったものが、新しいことでも活きるか?」
実績・経験・人脈・信頼——今持っているものが、新しいことをする時にも活かせるか確認してください。まったく活きない場合は、「畑を出ている」サインです。
確認②「今、余裕がある状態で始めようとしているか?」
追い詰められて焦っている時の判断は、精度が下がります。「今がピンチだから何か変えなきゃ」という動機で始める拡大は、うまくいかないことが多い。余裕がある時に、次の手として考えているかどうかを確認してください。
確認③「今のお客様の隣に、新しいお客様はいるか?」
全然違うターゲットに向けて新しいことをするより、今のお客様層の「隣にいる人たち」に向けて展開する方が、はるかにハードルが低い。今のお客様がいる場所の近くに、次のお客様も眠っていないか確認してみてください。
まとめ|「隣の畑を羨むな、同じ畑を深く耕せ」
今日お伝えしたことを振り返ります。
- バズって消える人は、拡大のタイミングと方向を間違える|成功体験は、その畑の上にあるもの
- 自分の畑を出たら、誰でも情弱に逆戻り|違う分野での成功は保証されない
- 同じ畑で育つ別の野菜を育てる|今の強み・実績・信頼が活きる範囲で広げる
- 余裕がある時に次の一手を打つ|追い詰められてからでは遅い
- 負ける戦はしない|勝てる確率が高い場所でリスクを取る
「もっと稼ぎたい」「事業を広げたい」という気持ちはとても自然なことです。その気持ちをエネルギーに変えながら、方向を間違えないことが大切です。
今の事業を深く耕しながら、その延長で育てられるものを探す。この姿勢が、長く生き残る起業家の事業拡大のスタイルです。
「今の単発の売上から継続的な収益の仕組みを作りたい」という方は、私が公式LINEでお配りしている『もう疲弊しない!単発商品から継続商品を作る方法』を活用してみてください。「同じ畑の中で次の野菜を育てる」という今日の考え方に直結する内容です。単発で消耗するのではなく、今いる場所から継続的な売上の仕組みを作っていくための考え方をまとめています。



